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あなたのアクセスはいつも誰かに見られている 小川卓 あらすじ

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はじめに

ネット検索していると横の広告に自分の好みの商品の画像が出てきます 。Amazon 、楽天、ヤフーショッピングなどで買い物しようとするとあなたにお勧めとか出てきます 。YouTube でも好みかもしれない画像が出てきます。これは行動データを解析することによって生み出されています。
この受け止め方は個人により違うと思います。おすすめが次々と出てきた方が助かると思う人、逆に気持ち悪いと感じる人もいる。そこでこの本は行動がどうデータ化されてるか、データ化の仕組み、身の回りでどのように行動データが活用されてるか、行動データを扱う人の仕事について書かれています。
著者は行動データ、アクセス解析に10年以上かかわる専門家です。この本の内容は2016年4月現在のものです。

行動データ解析の進化は我々に何をもたらすのか。

ネットを利用していると広告が出てきますが多くの場合、非表示の設定を行うことはできません。
仕組みとしてできないわけではありませんが企業側は放置している実情です。
行動データとは閲覧ページやクリックの有無、検索ワード、サイト滞在時間などです 。Google マップでタイムラインをオンにしていると、どこにいつ訪れたのかの情報が収集されています。行動データの取得を止める方法はあります。各企業の該当ページにアクセスしてそこで除外設定(オプトアウト)を行えば広告が配信されなくなります。また自社サイトのデータを取得するアクセス解析ツールでも解析する自らのデータが計測されないように設定することも可能です。
例えば Google アナリティクスは取得除外ができますのでオプトアウトで調べてみてください。
ブラウザにプラグイン(ブラウザ内で作動する機能)を追加したり、スマホでは広告ブロックするアプリを導入するのも有効です。

個人情報は流出されると非常に困りますが、行動データ自体は流出や漏えいがあっても直接影響はありません。これが個人情報と行動データが紐づけられると影響は計り知れないです。
どこどこの○○が○○を検索したというのが丸見えになります。行動データは今や当たり前のように取得され続けています。

行動データの歴史はエンジニアがサーバー負荷を見るためにログデータを取得していたのが始まりで、このログデータでいつどこへアクセスがあったかが分かったために、ウェブ解析に使われ始めた。そして行動データをCookie(クッキー:サイトにアクセスした記録が保存される)という技術と合体して広告配信に使われて発達した。

行動データから取得できる情報は、どんなサイトから来たか。何度目か。見た順番。クリックの場所。どこまでスクロールしたか。どのデバイスか。地域などです。取得できないのは個人情報とその人の気持ちです。

行動データをもとにサイトのレイアウトや内容の変更をして利用者にも企業にもより良いサイト作りのために利用されています

行動データが最も威力を発揮するのは「レコメンド機能」です。その人に合った最適な情報を表示することで利用者の役に立ちます。利用者の購買の手助けになってくれています。レコメンド機能は天気や気温の要素も加味されています 。Google は興味、属性、性別を常に推測していてそれをもとに YouTube の最初に出てくる広告などはこのデータを利用しています。位置情報も取得しています。

検索の時に表示される「広告」とついたものをリスティング広告といい、広告主が入札金額によって表示されます。お金だけでは不公平なので広告のクリック率(クリック回数÷表示回数)によっても左右されます。この二つの要素によって検索結果の順位が決まります。

スマホでアプリをダウンロードします。アプリ内で「レビュー、評価をお願いします」という表示が出ますがこれは全員に同じタイミングで出るわけではなく、行動データをもとに特定の条件の人にレビュー依頼が出ます。高評価のレビューをしてくれる人にレビュー依頼をするようになっています。そのレビュー評価によりアプリのランキングが決まります。ソーシャルゲームでは非常に多くの行動データが取得されていて、ゲームの難易度に関係しています。利用頻度、時間がどうしても長いので企業にとって有益なデータが取得できます。
そのデータをもとにキャラクターの強さ、ガチャの確率などユーザーに合わせてゲームが継続的に楽しむことができるシステムができています。場面場面でちょうどいい強さの敵が現れるので、ユーザーも思わず課金してしまいます。難しすぎではすぐに辞めてしまいますし、簡単過ぎればやりごたえがないので、うまく「レベルデザイナー」という人が仕事をしています。このレベルデザイナーはアプリの命を握っていると言っても過言ではないほど大事です。ちょっとしたミスで百万単位の売上に差が出てきます。

オンラインの行動データは細かく取得されているが、オフラインでの行動取得を目指しているがコストなど初期投資がかかるのでまだ充実していない。
現在はウェブサイトとリアルの行動データは基本的に断絶されています。

将来、生まれてからの行動データがすべて記録されればどの大学に入るべきか、どの会社に入るべきか、どの車を買うべきか、自動的にかつ自然にレコメンド提示されるようになるだろう。

行動データ取得の最終目的はユーザーや企業に、より良い価値や成果を提供することです。

まとめ

驚くほど細かく我々のネットでの閲覧履歴や行動データが取得されているのに驚きがあります。ネットを利用しないわけにはいかないのでいたしかたないです。行動解析者は我々がより良くネットを使えるように仕事をしてくれているので信じたいですが、データ行動取得の拒否権も我々にあったほうが良いと思いました。そして、かなりのページを使って行動データを扱う人たちの仕事を解説している。エンジニア 、Web マーケター、データサイエンティストなどの行動データ解析の仕事の内部まで著者自身、SUUMO 、じゃらん、リクナビ、フロムエーなど実際に在籍して行動データのエンジニアとして働いていたので解説がとても細かいです。

著者 小川卓 ロンドン大学、早稲田大学大学院卒業 ウェブアナリストとして マイクロソフト 、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務

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