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天才イーロンマスク銀河一の戦略 桑原晃弥 あらすじ

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はじめに

イーロンマスクは天才で優秀というイメージがありますが、経歴を見て驚きました。南アフリカから無一でアメリカに渡ってきた移民でエリートでは全くありません。年齢も若く、1971年生まれです。わずか10年で流れを変える実行力が凄いです。「テスラモーターズ」宇宙ロケット開発会社の「スペースX」太陽光発電会社の「ソーラーシティ」インターネット決済の「ペイパル」の開発者の一人でもあります。本書はイーロンマスクの正体と企業の戦略が書かれています。

イーロンマスクの幼少期〜青年期

イーロンマスクは1971年南アフリカ生まれ。父はエンジニアで、小さい頃からロケットなどの知識を父から学びました。8歳の時に両親が離婚。子供時代は1日2冊の本を読む読書好き。化学、哲学、宗教、ファンタジー小説に熱中、自家製爆弾やロケットも自作していました。

10歳で独学でプログラミングをマスター。1989年単身カナダへ移住。大学を出た頃にはインターネット、持続可能なエネルギー、複数の惑星での生活というビジョンを持っていました。1995年兄と起業する。

起業には切迫感を持ち、タイミングよくスタートを切る事が非常に重要である。どんなに優れたアイデアも環境が整っていなければ失敗に終わる。そして環境は変わりやすく、いつまでも待ってはくれないのだ。もしくは、他の誰かにさっさと奪われてしまうだろう。

天才イーロンマスクp34

ロードスター開発

マスクはいち早く電気自動車に目をつけた。周りは120キロ走ったらバッテリーが切れる物なんて使い物にならない。リチウムイオン電池は高電圧なので自動車に使うのは向かない、などいわれたが研究、開発してロードスターを発表、発売したが、大変な資金難に陥ってしまう。友人からも借金をするし、社員にも給料を払えない状態でしたが、物作りのこだわりは捨てなかった。世界の各企業から最高の部品を調達して、ロードスターの売り上げを伸ばしていった。その後、TOYOTAと提携して量産技術を手に入れた。Panasonicとも提携してリチウムイオン電池を改良し、日本にもテスラをオープンさせました。イーロンマスクは物作りとしての職人の面と、コスト削減や量産化にも奮闘する経営者の面、両方を兼ね備えていました。

スペースXのスタートと凄まじい労働

イーロンマスクは宇宙ビジネスに乗り出すが初めに考えたのは火星に「バイオフィア」と呼ばれる小さな地球環境を持ち込んで植物を栽培する構想だが、ボーイング社のロケットはコストがかかりすぎ、ロシアは信頼性が疑問なので自分でロケット開発を目指す。それがスペース X です。しかし何回も打ち上げ失敗を繰り返して3回失敗し、あと一歩で終わりのところまで追い詰められたがマスクの諦めない気持ちがギリギリ4回目に成功し危機を乗り越えた。大型のコンピューターからパーソナルコンピューターになって価格が下がったように、イーロンマスクもNASAの高コストのロケットから民間の低コストのロケット開発に邁進した。どれほどの低コストかは、

マスクのロケット「ファルコン9」の打ち上げコストは約59億円
日本の 「H2 A」ロケットは約100億円
低い軌道の「ファルコン1」となれば約78000万円機体の再利用に成功すれば約2200万円

スペース x は10年という短期間で国際宇宙ステーションにドッキング(ランデブー)までこぎつけたのは JAXA (宇宙航空研究開発機構理事)曰く、ランデブーは宇宙先進国だけが持つ高度な技術だ、と驚かせた。

失敗は打ちひしがれてはイノベーションは起こせない

イノベーター(改革者)にとって大切な資質の一つは失敗を恐れないことであろう。イノベーションを起こすにはアイディアをたくさん試すたくさんの実験が不可欠だ。実験には失敗がつきものであり実験が多ければ失敗も多くなる。いちいち打ちひしがれているようではイノベーションは起こせないのである。

天才イーロンマスクp102

発明王エジソンの言葉「失敗などしていない。うまくいかないやり方を1万通り見つけただけだ」

天才イーロンマスクp103

失敗に対して「責任追及」をしてはだめです「原因追求」をすることだ。

トップの人財に拘る

アメリカの企業は 「A クラス」信仰がある。これは A クラスの人間だけを集めてチームを組み、プロジェクトを進めれば絶対に成功するという考え。

スティーブジョブズは良いプレイヤーしかいらないという考えを持つ。
ジャックウェルチ(伝説の CEO )はリーダーを毎年ランク付けしてふるいにかけ、最高のメンバーを集め続けた。
イーロンマスクも人材にこだわっていた。企業を作るのに不可欠なのは「才能の集中」であると言っている。

マスクの信念 「起業家は毎週100時間地獄のように働くべきだ 」
Facebook のマークザッカーバーグは一世一代のイベントを前に3ヶ月週7日ぶっ続けで働いた
スティーブジョブズは最初のマックを作った時のチームは週80時間90時間働いた。

テスラモーターズのスタートと、経営方針

企業は優れた製品を開発して特許によって守れば競争を有利に運ぶのに非常に役に立ちます。特許を武器として利用するのにAmazon のベソスは強引に特許を囲い込んだので業界の発展を阻害し、迷惑をかけて批判が高まった。しかしテスラ、Google は持っている技術をオープンにすることで競争優位性を高める経営方針である 。Google は携帯端末向け OS 「Android 」をオープンソース(誰でも無料で使える)として発表し、よって多くの企業に利用され Android の改良、普及が一気に進んだ。有料にして儲けるより、多くの人に利用してもらった方が進化できるという考え。囲い込むことで儲けるマイクロソフトの OS 「Windows 」はジリジリとシェアを落としていく。マスクも特許を解放し、あらゆる分野の企業に電気自動車ビジネスに参入してもらって技術革新を進め、普及させる考えです。

ソーラーシティ設立

マスクは持続可能エネルギーに関心があり将来、化石燃料は枯渇していく、石油依存からの脱却を考えた。そこでシェールガスについてはデメリットが多いので評価はしていない。原発についてはフランスのように自然災害を受けない安定した地域なら良好だが日本やカリフォルニアなどの地震のリスクがある地域は否定的です。
心理学の臨床試験で伸びる子どもの行動分析したもので子供に「今ここにクッキーが1枚あるけど、5分待てば2枚あげる」伸びる子は後者を選ぶ。原発はこのクッキー1枚の発想です。
マスクは太陽光発電が最善と考える。
2011年7月 イーロンマスクは東日本大震災直後の福島を訪問し2750万円相当の太陽光発電システムを福島市に寄贈した。マスク財団は毎年各地に太陽光発電を寄贈している。原発は安全対策、核廃棄物処理にかかるコストを含めるとかなりコストは高くつく。太陽光発電は原発に必要な敷地半径約3キロと同じ敷地だと2ギガワット発電できるので総合的に見ると原発を凌ぐ発電能力がある。

マスクは度重なる困難にも挑戦し続けている。それは

新しい何かを始めるとき最初に頭に浮かぶのは「失敗したらどうしよう」という恐れがある。もし100%の成功が保証されているならそれは挑戦でもなんでもない。失敗の恐れがあってこそ挑戦なのである。だとしたらそれを無視して前に進むのが最も合理的な解決法ではないだろうか。

天才イーロンマスクp172

イーロンマスクは必ずしもTOYOTAやフォルクスワーゲンのような大企業に育てることではない。目指しているのは電気自動車の素晴らしさを知らしめることであり、電気自動車の普及です。利益よりも成長を重視する考えです。

まとめ

イーロンマスクの経営理念やプライベートな部分まで詳しく解説されています。イーロンマスクのメインテーマは「人の役に立つ」だが、そのスケールはとんでもなく大きい。ジョブスやベソㇲ、ラリーペイジと同じ天才と言われるが、人物像ははっきりしない。努力家で情熱がすごく伝わってきて好感がもてます。しかしプライベートは家庭を顧みない面もあるが。まだ若いし、火星移住計画や、高速移動システムのハイパーループ(空気抵抗を減らした密閉チューブを高い位置に設置し、その中を乗客を乗せたカプセルが圧縮空気で超高速移動するシステム。絶対衝突しなくて飛行機より早い)は是非実現してほしい。

目次
第1章自分で自分の発想を制限するな
第2章すごくなるにはすごい相手と組む
第3章恐れは無視せよ。進むのが遅くなる
第4章絶望は強烈なモチベーションにつながる
第5章大事なのは成長率。成功率とは限らない
第6章明るい未来を信じたくなる仕事をせよ
第7章人をあっと驚かせる事業こそ面白い

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