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プラネットグーグル ランダル・ストロス  要約,あらすじ

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はじめに

いつの時代にも石炭,鉄鋼,石油,鉄道など時代を象徴する原材料があるが今の時代は情報こそがそれであり情報を管理、支配しているのが Google です。何か調べものする時はググるという言葉が定着したように生活の基盤になりました。今 Google は広告で多くの収入を得ていますが当初は創業者のサーゲイブリンとラリーペイジは広告には反対でしたが広告が収入につながり顧客のニーズも把握できるなど有効なことがわかると Google の初期の規模拡大に広告は大きな役割を果たした。初期の理念に「ウェブで高品質な情報を見つけやすくする」という謙虚な生命でしたが今は「世界中の情報を整理する」という壮大な野望になり圧倒的シェア1位に君臨している。 Google の情報量をまだまだ増やし個人情報や遺伝子情報をまで処理して映画「2001年宇宙の旅」に登場するHAL9000のような全知全能のコンピューターを目指している。そのためにも優秀な人材を集め続けている。本書はそんな Google の創世記の話、プライバシーや著作権の問題、 YouTube 、Google Earth 買収、書籍の電子化などの奮闘ぶりを記述しています。

第1章 解放主義の Google と閉鎖主義の Facebook

情報は無料にするのがいいという派と無料にするには価値が高すぎる派がいる。開放的な例が Wikipedia で誰でも読めて編集できる。一方 Facebook は会員しか情報にアクセスできない。 Google はこの両者のベースになる土地にあたるものであり開放的環境を支持している。閉鎖的といえば Microsoft は閉鎖的にソフトを開発を進めて成功をしたが多くの反発を招いた。一方Google は解放派であり、そうすることによって技術革新を進めてきた 。Facebookと Microsoft 同じ考えで結びつきが強くなっている。
Web 本来の原則は開放的メディアというのが基本である。解放派と閉鎖派の争いは Google などの解放派が覇権を取るかと思われたが Facebook がソーシャルの強みを活かして健闘した。しかし Facebook は「ビーコンプログラム」という Facebook 会員の行動を追跡しその会員の購入内容を友人に自動で知らせるというユーザーの利便性を考えたサービスを開始したが非難を浴びて改良を余儀なくされた。一方 Google はインスタントメッセージ機能とインターネット電話機能がある Google Talk プログラムにソーシャルネットワークらしき機能を追加したことで Google はイメージを落とした。

Google は開放的なネットワークモデルで表わされるがウイキペディアはより開放的です。誰もが記事を書いて誰もが修正できるからです。ウキペディアが規模が拡大するにつれて Google 検索でも記事がヒットしだした検索上位になりだしウキペディア内に Google のアドセンスネットワークが入れないため収益が下がった。 Google はソーシャルネットワークでは競争力を発揮できなかった

第2章 Google という会社ができる前の話から限りない処理能力の必要に迫られるまで

ラリーペイジとサーベイブリンはスタンフォードの寄宿舎で検索エンジンの制作に奮闘していたが大学の通信を圧迫して大学から煙たがられて作業を大学外に移し正式にgoogleを作った。ひたすらインデックス数、検索スピードを増やしていった。当時はアルタビスタ(検索エンジン)の半分ほどでした。しかし Google の検索は評判になりトラフィックが増えインフラの拡大が急務となった。そこでカリフォルニア大サンタバーバラ校の教授ウルスヘルツルに「自分たちのシステムを見てください」と相談した。すると当初問題はハードと思われたがソフトに問題があることがわかった。全てのコードを書き換えれば今のパーツで大丈夫と分かったその結果、小資金で高パフォーマンスを実現した。どんどんデータセンターを増やし対応したがデータセンターの中身は秘密にした。
Google の創業者の二人は検索範囲を一部に限定するという妥協はしないと心に決めた。検索の量と質とスピードにこだわった。増え続ける情報量に他の検索エンジンは圧倒された。この時グーグルがスマートに検索結果が表示されるページランクシステムを考えた。

第3章 アルゴリズム

グーグルが起業した頃ヤフーはポータルサイトとしてインターネットユーザーが最初に訪れるサイトであり、あらゆるサービスを提供していた。検索は人間が手作業でこなしていて、2000年にこの検索作業を Google に任せるようになり Google は検索の質が高く存在感を増した。 Yahooは前に契約していた インクトウミから Google に変わった。グーグルは検索シェアを世界中の検索要求の47%を処理していたが Yahoo は21%だった。 Yahoo はこの時、成功するには検索という機能の重要性に気づいていなかった。Google は情報を全て処理しようとすれば量は人間が管理できる量を遥かに上回ることに気づいていていち早く数学的に処理できるアルゴリズムを開発した。アルゴリズムは情報量が多くなればなるほど精度が増す能力がある。マイクロソフトは自社のソフトに自信を持っていたため Google のソフト能力に気づくのが遅れた。2006年 Microsoft はスティーブンバーコビッツを招聘して検索サービス改良を目指したがgoogleに対抗できなかった。 Google は Microsoft Office に競合するソフトウェアビジネスも Microsoft を脅かしつつあった。

評論家はアルゴリズムは開発者の偏見、希望、信念、憶測が組み込まれていると批判したが Google は今でも人間の偏見を避けるには最終判断をアルゴリズムに任せるという方針を守っています。しかし稀なケースでは人間の介入はあるという柔軟な姿勢をとっている。 Google は規模の拡大が一番重要であり、その為には処理を自動化する必要があった。

Google は2002年ニュース整理をアルゴリズムに任せたが、へんてこな結果になって微調整を余儀なくされた。毎日の新しい情報にはアルゴリズムの能力は発揮できなかった。ニュース整理では Google は Yahoo に負けた。このケースでは人間はアルゴリズムに勝ったのである。しかし翻訳の分野では目覚ましい成果を上げた。翻訳の分野では膨大なデータのおかげで良質な言語処理が可能になった。Google 翻訳はコスト的にかなり負担であるが、今のところ収益は望んでいない Google の関心と顧客の関心が全く同じという自信もあってサービス全てが人類の進化であると認識している。

第4章 書籍のデジタル化

Google の創業者二人は2002年から世界中の書籍をデジタル化する目標を持っていた。しかし量も資金も膨大であった。他社もそれほどの成果をあげてなかった。 Google は地道にページをスキャンしてデジタル化していった。しかし当然著作権の問題がでてきた。 Google の理念の「悪事を働くな」に逆行することになってイメージを落とした。よって少しでもイメージの回復のために 「Google プリント」から 「Google ブック検索」というプロジェクト名に変更した。その後も世界中のオンライン蔵書目録から公開書籍情報を利用して残りの書籍情報ほとんどを追加した。

第5章 アルゴリズム対動画と YouTube

動画検索の黎明期はアルゴリズムは動画ファイルを認識できなかった。しかし Googleは 「新しい領域に手を広げればアルゴリズムは太刀打ちできない」と気づくきっかけとなった。ヤフーの対応はウェブホストに動画の説明文をつけるようにお願いした。新興企業ブリンクスも動画ファイルの音声部分から言葉を認識し動画検索する技術を開発した、と発表して Yahoo とブリンクスに Google は遅れをとった。そして極めて重要な三つの技術的進化が起こった1.ブロードバンド接続が各家庭に広まった2.帯域幅の購入価格が急落した 3.Adobe が動画再生のサポートを決めた。そして2005年2月14日 YouTube が登場する。創業者はチェン、ハリー、カリムの3人。そしてライバルが多数出現して Google ビデオもそのひとつでした。 YouTube は著作権に関して巨大メディアのバイアコムと揉めた。法廷闘争になれば太刀打ちできないと考え Yahoo 及びgoogleに買収してくれないかと接触を図ることを決意した。そして Google が待ってましたと言わんばかりに YouTube を買収した。

第6章 やっぱり世界は狭い Google Earth

Google Earth で使われている技術は素晴らしかった。 YouTube と同様に小さな新興企業が Google より優れたソフトを開発していた。それが キーホール ソフトウェアです。それを Google は興味を持った。2004年 Google のキーホール買収。今度はグーグルアースに色々なものが映り込んでいるプライバシー問題が発生するが、公共の場所はプライバシーに当たらない、と主張する。批判にさらされながら削除依頼があれば個別に削除していった。その後更なる譲歩をして人の顔が写っているものは全て削除することにした。外国勢にも政府の建物、軍事施設が写っていると批判された。自国の様々な施設が写っているのは「googleはテロリストの味方か」とgoogleだけ批判されたがヤフーやマイクロソフトも検索すれば見れるので情報の流出は食い止められなかった。情報が氾濫しすぎて元に戻すことは不可能になった。

第7章 Gmail

Google はマイクロソフトやヤフーの真似はしないと言っているが Microsoft Office や Yahoo メールなど検索だけにとどまらずグーグルアップスや Gmail など幅を広げていった。ブリンとページはメールに含まれる情報はウェブページと同じくらい重要だと考えた。そしてメールを収益化するにはどうすればいいかと考えポールブックハイトはメールに「意味解析ソフト」を利用して広告を貼り付けた。これを見たブリンとページは驚いて Google AdSense の基盤となった。
メールの内容によって広告が表示されるのが気味悪がられメールを覗かれていると批判を受けた。 Microsoft 、Yahoo もメールをスキャンしてスパムメールを判断していたが Google はメール内容に関する広告を表示させていたため批判された。

アメリカでは昔、発電はビルやオフィスや一部の裕福な家で行われていたがはるかに安い大規模発電所に一元化されていった。発電所もたまには停電もするし感電もするが、安く電気が作られるメリットの方が大きいので一元化は当たり前になっていった。そういう意味ではいえばコンピュータデータの一元化は時にデータが失われたり事故がたまには起こるがメリットを考えればデータ一元化は当たり前になるでしょう。

第8章 Googleの弱点

一般の企業は製品を試作して改良してほぼ完璧にしてリリースするがGoogle は製品の多くは開発されると公開され問題点があれば改良することで「試みと革新」をイメージするので評判は落ちなかった 。あまり知られていない Google アンサーズというサービスがあった。ユーザーから質問を受けGoogle が認定した Google アンサーリサーチャーが応えるサービスだが Google の広告収入モデルとは異なるサービスを展開したが有料もあって、お客は集まらずそのまま放置された。その隙にヤフーが独自に Yahoo answers (日本の ヤフー知恵袋)を立ち上げ成果を上げた。その後 Google アンサーズは終了した 。

まだまだ検索結果の品質向上には時間がかかる。Google は全てのものインデックス整理するのに推定300年かかるといった。

まとめ

コンピューターの世界の話でアルゴリズムなど血も涙もない世界のイメージだがその裏には人間によるTry & Errorの奮闘ぶりがよくわかる内容です。今の我々の生活のベースになっている Google や YouTube などが生まれてくる歴史がわかる。

著者 ランダルストロス

目次

第1章 解放と閉鎖 Google vs フェイスブック

第2章 限りない処理能力 不可視の身体

第3章 アルゴリズム Google の頭脳

第4章 月ロケットの打ち上げ 世界図書館戦争

第5章  グーチューブ アルゴリズム vs 動画

第6章 やっぱり世界は狭い ベッドルームから惑星まで

第7章 プライベートな問題 Google vs Microsoft

第8章 アルゴリズムよ、人間と対決だ

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