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amazon 世界最先端の戦略がわかる 成毛眞 あらすじ、要約

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はじめに

Amazon を知ることは最新のビジネス感覚を身につけることと同じで Amazon には新しいビジネスが詰まっている。Amazon の経営がわかることだけではなく Amazon 一社を抑えることで主だった業界のことがわかり、そこで今何が起こっているのか現代のビジネスマンが知っておくべき最新のビジネス感覚も身につけることができる。
本書では Amazon がどのようにして他社を圧倒する企業となったのか、なぜ利益にならないような新サービスを次々と提供するのか、また Amazon の描く未来構想も含めてこの巨大企業の全貌を見て行く。アマゾンの投資先を知ればこの先の世界が分かると言ってもいいです 。Amazon は帝国を築きつつあり、アマゾンの今を知ることはビジネスの最先端を知ることであり未来の社会を知ることと同じです。

アマゾンという企業

生活の周りはアマゾンで溢れています。通販やアマゾンプライムで映画や音楽を楽しんだり企業はマーケットプレイス、クラウドサービスのアマゾンWEBサービスなどマイクロソフトやGoogleをも凌駕しています。

アマゾンは秘密主義なのは有名です。

他の Apple のスティーブジョブズやマイクロソフトのビルゲイツ はメディアには時々出るがベゾスはほとんどメディアには登場しない。例えば稼ぎ頭であるAmazon WEB services の事業規模すら長らく非公開だった。そのためネット通販会社だと思われていた Amazon が実はクラウドサービスで稼いでいることが知られるようになったのはここ数年の話です。Amazon Echo の販売台数ですら正確にはわかりません。アマゾンレンディングという融資サービスもあまり知られていない。今後の新商品や経営戦略についてもコメントせず、自社に有利な情報ですら沈黙を続けています。

複数の事業を手掛ける企業は珍しくないが、アマゾンはどの事業も相乗的に機能し、驚異的に成長している。トランプ大統領も「アマゾンは多くの分野で独占的な地位にある」と言及しているくらい経済への影響力は大きいです。

規格外の規模

企業理念は地球上で最もお客様を大切にする企業です。

品揃えが豊富で安いし配送も速いのがシンプルに強い理由です。品揃えはマーケットプレイスという仕組みのおかげです。アマゾン以外の事業者がアマゾンのフォーマットで出品できるので様々な商品を網羅できるし、消費者がお店のことを気にせずに買えるし、出品が豊富なのでアマゾンのフォーマットに集まってきます。マーケットプレイスに出品している事業者による商品出荷数は半分以上です。マーケットプレイスを利用したくなる理由はオンラインの場を提供するだけでなく、商品の保管、注文処理、出荷、決済、配送、返品対応までアマゾンがやってくれるのです。ベソスが「アマゾンはロジスティクス企業」と語っています。これらが揃っているので海外展開も簡単に開始できます。アマゾンの便利すぎる物流システムの解放はモール型の通販サイトである楽天やヤフーに対して数倍も魅力的で決定的な差別化の要因にもなっています。

アマゾンと楽天は業態が似ているがアマゾンの攻勢が楽天を遥かに上回っています。ビジネスモデルが異なるからです。楽天はインタネット上の仮想商店街で出店店舗からの手数料で収益を上げているので楽天の顧客は店舗さんです。アマゾンはそのままアマゾンで買う消費者から収益を上げています。大規模な物理システムがあるので価格を下げることができます。

アマゾン圧倒的な事業戦略のなか奮闘している企業もあります。「蔦屋書店」です。書店とカフェを融合させ、本を読みながらコーヒーも飲めるオフラインの強みを生かしています。

財務の面でも通常の企業とは異なります。
アマゾンは株主に配当を一度も払ったことがありません。収益のほとんどを投資しているからです。物流センターやトレーラー、航空機を保有するなどきめ細かいロジスティクスに惜しみなく投資しています。赤字になっても株価が下がっても常にインフラや新規事業に投資しています。それを可能にしているのがキャッシュコンバージョンサイクル(CCC)です。仕入れた商品を販売して何日で現金化出来るかでCCCが小さければ小さいほど良いのですがアマゾンはマイナスなのです。つまり物が売れる前からお金が入っているのです。このカラクリは勿論アマゾンは公表していません。おそらくマーケットプレイスによる物だと予想されます。

アマゾンで一番利益を上げているAWS

AWSはクラウドサービスの事業でアマゾンは世界最大です。この分野でも規模のメリットを生かし、価格競争力も高いので他社は太刀打ちできないです。AWSの顧客はCIAやGE、マクドナルド、airbnb、Netflixなど錚々たる企業です。

2017年のアマゾン全体の利益が41億ドルに対し、AWSの利益が43億ドルなので実はネット通販事業では赤字なのです。アマゾンはクラウドコンピューティングの会社と言え、IBM、Google、オラクルでも敵わないクラウドの巨人に君臨しています。
唯一の懸念はアマゾンが強すぎるが故の競合する企業がアマゾンのクラウドを避ける動きがり、マイクロソフトも猛追しています。

AWSで使われているサーバーやルーター、半導体も設計し、製造を外注し、CPUの開発にも乗り出そうとしています。IBM、マイクロソフト、インテルを凌ぐアマゾンは、もはやテクノロジー会社です。

自前の海底ケーブルを持ち、日本の周りだけでも韓国に2本、オーストラリアに2本、シンガポールに2本、北アメリカに4本保有している。もはやどの日本企業もアマゾンのユーザーになるしかないのです。

アマゾンプライムとは

アマゾンプライムは年会費を払い特典を受けられらサービスです。これはコストコを真似た仕組みで、2001年にベソスはコストコ創業者のジムシネガルにノウハウについて教えを受けました。小売業は顧客との継続的な関係こそ資産であります。年会費は前払いなのでキャッシュフロー的に有効です。

プライム会員の特典
当日配送 お届け日時指定便 プライムナウ 映画テレビアニメが見放題 Kindle 数百冊無料 Kindle Fire などタブレット端末の割引 Amazon パントリー Amazon ファミリー プライムフォト 先行タイムセール オリジナルコンテンツの配信など過剰過ぎるサービスを提供しているので会員に入ってしまえばどっぷりはまっていまいます。

amazonのM&A

アマゾンは2017年高級スーパーのホールフーズマーケットを買収して話題になった。137億ドルという桁違いで強い関心が伺えます。実店舗での食料品販売を目論んでのことでアマゾンゴーなど実店舗展開にも乗り出しています。

ザッポスという靴のオンラインストアも買収したが、一度はザッポスにはねつけられたが、わざわざ靴のオンラインストアを開設してザッポスより安い靴を販売して、最終的にザッポスを買収するという豪腕ぶりも見せている。

倉庫内のシステムも考えられています。キバシステムを買収してアマゾンの倉庫内ではKIVAというロボットが稼働しています。KIVAを買収した際にそれまでKIVAを導入していた企業との契約更新をしなかった。アマゾンだけで独占してしまったのです。

amazonの戦略

アマゾンの戦略を見ていると強いプラットフォームをつくりあげることに集中していることがわかる。プラットフォーマーになれば業界のルールを自らが決めることができるからです。ギャンブルでいえばギャンブラーを極めるのでなく、胴元になったほうが圧倒的に利益になる考え方です。また事業の見切りも早いです。見込みがなければ1年で撤退した事業もあります。長期的戦略と短期の見切りとの判断の鋭さが光ります。

スーパーの脅威になるアマゾンフレッシュ
電子決済のアマゾンペイ
アパレルを扱うアマゾンファッション
融資事業のアマゾンレンディング
アマゾン銀行
企業向けサービスのアマゾンビジネス
AIへの投資
自動運転の研究
顔認証の研究 ドローンによる配送
など様々な事業、研究、開発を手掛けている。

まとめ

GAFAといわれGoogle.amazon.Facebook.Appleを一まとめに現代のファンダメンタルと捉えられているが、本書を読むとamazonの圧倒的な規模の大きさが際立ち、頭一つ以上に飛び抜けているのが分かります。例えばAppleはiPhoneが売れなくなればそれだけでダメージを受けるがamazonは様々な事業展開をしているのでちょっとやそっとじゃびくともしない規模です。アマゾンの強みは様々な事業展開、圧倒的なプラットフォーム、キャシュフロー経営に注力を注いでいることがわかり、利益をどんどん投資するので雪だるま式に力を発揮するので他社は太刀打ちできないことがわかります。

著者 成毛 眞1955年北海道生まれ 元マイクロソフト代表取締役社長。現在は書評サイトHONZ代表

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