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オプション B 逆境レジリエンスそして喜び シェリルサンドバーグ アダムグラント あらすじ、要約

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はじめに

Facebook の COOシェリルサンドバーグは休暇先で最愛の夫を突然失った。友人で心理学者のアダムグラントが教えてくれたのは人生を打ち砕く経験から回復するための具体的なステップがあるということだった。回復する力の量はあらかじめ決まっているのではない回復する力は自分で鍛えることができる力なのです。人生の喪失や困難への向き合い方、逆境の乗り越え方を解説しています。回復する力(レジリエンス)は逆境が襲いかかってきた時にどれだけ力強く素早く立ち直れるかを決める力であり、それはめげない、へこたれないといった精神論ではない。精神を支える力を育むことなのだ。

逆境からのレジリエンスの身につけ方と対処法

心理学者のマーティンセリグマンは人が失敗や挫折にどのようにして対処するかを長年研究し三つの要因が苦難からの立ち直りを妨げることを明らかにした。

1.自分が悪いのだと思うこと

2.ある出来事が人生のすべての側面に影響すると思うこと

3.ある出来事の余波がいつまでも続くと思うこと

である。ということは

辛い出来事が自分一人のせいではない

辛い出来事が全てではない

辛い出来事がずっと続くことはない

ということに気づけば立ち直りが早く、鬱やPTSD(心的外傷ストレス障害)になりにくいことが多くの研究でわかってきました。

悲劇に遭った人には沈黙するのではなく、話をきいてあげて相手を理解し、気持ちを通じ合せることが救いになります。話しを聞いてあげる人は親しい友人とはかぎりません。辛い思いを経験した人は苦しんでいる人に思いやりを示しやすいのです。

悲劇に打ちのめされた人が心を開くと絆や連帯感が深まることもあるがリスクを伴う場合もある。逆に疎外感を味わうかもしれません。

家族に見捨てられた子供が受けるダメージに関する研究で子供達はドラッグやアルコール、危険な性行為に慰めを求めるようになる。拒絶された痛みはいつまでも忘れられず人生のあらゆる側面に影を落とす。

悲劇に見舞われると人間同士の血の通ったやり取りが周りから消えてしまう。体のいいありきたりの言葉で済まされてしまう。では何と声をかければ良いのか。一番良いのは相手の気持ちを理解しそのまま受け止めることです。見て見ぬふりをしていると悲しんでいる人は孤立し慰めを与える側の人は相手を遠ざけてしまいます。双方から手を伸ばさなくてはいけません。まずはお互い思いやりをもって率直に話してみましょう。

ストレスを受けたらストレスを自分でコントロールできるという意識を持つと、ストレスに耐える力が高まります。

聖書の教えに「自分が扱って欲しいように他人を扱いなさい」という教えがあります。でも誰かが苦しんでいる時には「他人が扱って欲しいように他人を扱いなさい」苦しんでいる人が発するサインを読み取り、思いやりと、できれば行動を持って応じましょう。

あやまちは誰にでもあります。自己批判や恥の意識は持たずに自分を思いやると、そのストレスから解放されて、自分のあやまちに向き合う事ができ、苦境から早く立ち直ることができます。

反省の気持ちは自分の人格ではなく言動を責めるように心がけると恥ではなく罪の意識を持てるようになる。罪の意識は尽きることのないおくりものです。罪の意識をなかなか振り払えないからこそ私たちはより良い人間になろうと努力し続けます。罪の意識があるからこそ過去の過ちを償い次はより良い選択しようという気になります。恥の意識はこれと正反対です。恥の意識を持つと自分はちっぽけで取るに足らない存在だと感じ怒りに任せて人を攻撃したり自己憐憫に溺れて自分の世界に引きこもったりします。

考えを思いつくままひたすら書き出すことは瞑想と同じとはいかなくても心を鎮め自分に向き合うのにとても役に立ちます。自分の気持ちを言葉で表すことで心の内を吐き出すことができます。これは必要と感じた時にだけ始めても効果あります。

ネガティブな感情にはラベルをつけると対処しやすくなります。ラベルは具体的であればあるほどいいです。曖昧なラベルより、具体的な方が感情を処理しやすいです。感情を言葉に置き換えることでその感情を自分がコントロールしているという感覚がストレスを減らします。

自信を失ったら完璧を目指さなくてもいい、今は少し、次はもう少しと信じればいいです。

絶望やトラウマ後のストレスといった予期される症状の他に思いがけない兆候が見られることがわかった。逆境をバネに成長するのです。成長するポイントは次の項目です。
1.人間としての強さを自覚する。
耐えがたい苦しみが続くと現実を受け入れるようになる。
2.感謝を深める。
耐えがたい苦しみにあっても、より最悪な出来事と比較すると心が落ち着く。
3.他者との関係を深める。
同じ境遇の人とは弱さを曝け出し、頼り合い、硬い絆で結ばれる。
4.人生により多くの意味を見出す。
自分の行動は誰かの役に立っていると自覚できる。5.新たな可能性を見出す。
人生の優先順位を見直し、新しい人生を導く。

日々の活動が人生を作るので、悲劇にあっても元気になるまで待つのでなく、元気になれるちょっとしたことをどんどんやってみる。例えばその日楽しかった瞬間を3つ書いてみる。そうするとちょっとした喜びに気づき感謝して、次の日に前向きに進める

障害にぶち当たった時はそれにどう反応するかで人の反応が変わります。つまり自分が周囲からどう思われるかは自分でコントロール出来るのです。ユーモアで乗り越えることができれば周囲も安心するし、自分もますます強くなります。

レジリエンスは生まれつき備わってるものではありません。身につけていくものです。レジリエンスの高い人はより幸福で仕事でも成功をおさめ、健康状態も良い傾向にあります。子供の頃からレジリエンスを育んでいくことは大事です。そのためには4つの信念を持てるように手助けしましょう。
1.自分の人生は自分である程度コントロールできる2.ポジティブな思考。失敗はチャンスである。
3.自己価値の向上
4.自分の強みに気づかせる
以上のことを子供が理解するように手助けするとレジリエンスの高い人間に育つ。家族の歴史を子供達と話しながら辛い思いも包み隠さず会話するとレジリエンスを養うのに役立つ。自分という枠を超えた繋がっているという感覚が身につく。

運動することも気分転換、ストレス発散になるが、睡眠も大事です。人は疲れると心身ともに弱り、おこりっぽくなり喜びを感じるためのエネルギーがなくなってしまう。逆境にある時は力を振り絞らなくてはならないから睡眠はより重要になる。

レジリエンスは個人の中だけでなく地域で街でコミュニティで育まれる。一緒に障害を乗り越えて一緒に強くなる。自助グループに参加すると「お気の毒
」でなく「わかってますよ」と本当の意味で深いつながりが心の支えになります。

物事は成功よりも失敗から学ぶことが多い。それというのも大きな失敗ほど詳しく考察し、検証することにより学べる事が多いのです。よってレジリエンスは個人だけでなく組織にも備えておくべきスキルです。リスク果敢に挑み、失敗を受け入れ学習する姿勢を組織として打ち出す必要があります。組織として適切に対処しないと公開処刑にならないように学習のチャンスであるように認識される環境作りが大切です。Facebookでは壁にポスターを貼ってあるが、その一つは「Facebookでは何事も他人事ではない」である。

まとめ

両親の死別など誰にでも想像を絶する打ちひしがれた悲劇は直面する。そんな状況からいかに立ち直るかを本書を通じて学ぶことができます。レジリエンスは生まれつき備わってんものではなく人生経験から獲得していくもので、レジリエンスは身につけることができる。逆境に直面してもちょっとずつでも前に踏み出す。この表現を「自分の部屋からゾウを追い出す」という表現が素晴らしいです。
繋がりを持つ、ユーモアもレジリエンスを高める。個人のみならす組織にもレジリエンスの考えを応用できる。著者のリアルな体験が文章に説得力をもち、様々な悲劇で解説してるので始めから終わりまで涙が止まりません。どうしようもない悲劇に直面した時に本書を一読すれば必ず心が軽くなりますので人生の心のバイブルに間違いないです。

著者のシェリルサンドバーグはこの本の収益の全てをアメリカの NPO 団体「OptionB.Org」に寄付しレジリエンスを育て逆境に立ち向かって生きがいを見いだすための活動を支援しています。

著者 アダムグラント ペンシルベニア大学ウォートン校教授、心理学者

シェリルサンドバーグ フェイスブック COO 、慈善活動家、ビジネスリーダー

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