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思考の整理学 外山滋比古 あらすじ、要約

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はじめに

本書は30年以上に渡って色褪せることなく読み続けられていて著者の代表者であり名著です。エッセイ風に内容は哲学的で何回か読み返して理解できます。著者ならではの切り口で思考を語っていて全てのセンテンスが「気付き」です。

人間であるからには創造していかなくてはならない

日本式の学校で教育を受けるということは先生の話を聞いて記憶する。どれだけ記憶できたかテストして、覚えた量が多いと褒められる。詰め込み型の教育でこれを本書ではグライダー型と形容している。対する飛行機型はエンジンが付いているので自力で飛び立てることから自分から学ぶ人間を形容している。大学の論文は自発的発想からスタートするので今までグライダーだったのが飛行機型の学習になるので生徒たちは戸惑ってしまいます。
新しい文化の創造には飛行機型が不可欠です。現代は情報社会なのでグライダーにエンジンを搭載するのが理想です。AIという飛び抜けて優秀なグライダーが現れたので自分で飛べないグライダー型人間は次世代には仕事を奪われてしまいます。

詰め込み型が悪いわけではないです。学習意欲があればどんどん詰め込んだらいい。職人の世界では手取り足取り教えない。師匠は教え惜しみするので弟子は学習意欲を持って取り組むから身につきます。

朝の脳はよく働き、夜中の脳は鈍い。朝飯前というのは簡単という意味なので朝の脳は簡単に物事を処理する能力が発揮されている。御飯を食べてしまうと血液が胃に集中して脳がぼーっとするから、脳の能力を最大限に発揮するには朝飯前の時間をいかに長く作れるかが大事です。

思考は時間をかけて整理されていく

アイデアは様々な知識を頭に入れてそれがある時、新しい知識と融合して新しいアイデアが生まれる。これをビールの発酵に例えていて、ビールは一定の時間寝かせればいいが、頭のアルコール作りは同じ人間でも場合によって違います。新しいアイデアが浮かんだ時が発酵してアルコールが出来たときです。

世界的な発見は朝生まれることが多い。物事はずっと考え続けるより、一晩寝て考えたら朝とたんにアイデアが浮かんでくる。どうやら答えが出るまで時間がかかるらしい。思考の整理法も寝させることは大事です。努力しても出来ないことがあれば少し時間をかけたほうがいいかもしれません。時間をつかって考えを生み出すことに関心をもつことも大事です。

様々な知識をインプットし、個々の知識では意味を為さない、もしくは陳腐なものでも(むしろ陳腐である方がいい)一見到底一緒に出来ない考えを組み合わせて、頭のなかで時間をかけて寝かせると奇想天外な発想が生まれる。

目の前に横たわっている本質が全てではない。見えていないけど周りに点在しているなんでもないものでも重要なものが存在する。 

思考の整理は低次の思考をとどめてるだけでは単なる思いつきでしかないけど、整理、抽象化していく事で高度な思考になります。

有効な記事をスクラップしておいても、あれもこれもスクラップすると価値が低くなるので、たまに見返して不用なものは捨てていったほうが良い。

講演を聞きにいって関心のあるものはノートをとらなくても頭に残る。興味のある事は簡単にわすれないです。知りたい気持ちが強ければ頭ノートに書き込めばいいのです。

着想、ヒントなど忘れないようにメモをして、しばらく寝かせて見返してみて大事なものをノートに整理して発酵させて考えが向こうからやってきたらまとめる。このようにまとめられた文章は非常に意味を持ちます。

生徒が転校するとその先で途端に成績が伸びたりする。転地療法は環境が変わることによって病気を治します。本質は同じでも環境がかわれば物事が変化するから、メモした物をノートに整理して、さらに別のノートにまとめると、新たな意味を持つ物に変化する。

忘れることの重要性

忘却は一見悪者ですが、頭にいっぱい詰め込みすぎるとノイローゼになったり鬱になる。なので頭の中を整理する意味で不要なものはどんどん忘れていったほうがいいのだが、忘れ方というのは認知されていないのでもっと関心を持った方がいいです。
お酒を飲んでリフレッシュしたり、運動したりして、頭を整理(忘却)する方法を考えることは、ひたすら勉強する事よりいい頭をしている。

古典は一朝一晩では生まれない。時を経て忘却されて残ったものが意味を持って古典になる。思考の整理は頭のなかで思考を時間をかけて寝かせることによって熟成させるのだが、30年も40年も待ってられないので熟成を3年、5年にまで短縮できたらいいのでそのためには忘れる技術が必要です。

知識は初めのうちは多く利益をもたらすが、飽和状態になったら整理、精選していかなければ進歩しない。

頭の中の知識なりアイデアをどんどん書いたり、声に出したりして色々なチャンネルを通したら整理が進みます。頭の中で考えているだけではうまくまとまりません。

思考の整理は修飾語、形容詞をとことん削ぎ落としてシングルセンテンス(一文)であらわせたら、究極の思考の整理は表題ということになります。

一般的な人は見えすいた言葉でも褒められたらお世辞でもその気になります。実際にピグマリオン効果(期待されるほど成果をあげる)がみられる。褒められた人の思考は活発になります。

動作することにより創造できる

黙読では気づかなかったことが音読で発見することがあります。声に出すことは話題が脱線して思いもよらぬ発見をすることがある。頭だけで考えるのでなく、声に出すチャンネルも活用しなくてはならないです。

物事を考える環境は、無我夢中、散歩中、入浴中がいい考えが浮かぶ状態です。血行がよく、精神も昂揚するからです。また三上(馬の上、朝起きたて、トイレの中)も、いい考えが浮かぶと考えられています。〜しながらというのがポイントです。じっくり腰を下ろしてや、自分の観念に固執している人は新しい発見は期待できないです。多くの本を読んで、多くの文を書いてみて、そして吟味、批判をすると、文章が上達して考えがまとまり、思考の形成に役立ちます。

まとめ

著者が一番訴えているキーワードは「忘却」です。
忘却=寝かせる、という表現を使って思考を時間をかけて発酵させて削ぎ落として出来上がったものが思考の整理という詰め込み型からは真逆の発想を学ぶことができます。インターネットが広まって30年弱、30年以上前から人間は将来コンピュータに仕事をとって変わられると示していて、忘却の重要性も将来認知されていくかもしれません。この難しい考えを200ページという範囲でわかりやすく文字にできる著者は天才です。

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