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大人の感情コントロール どんな相手とでもうまくいく! 和田秀樹 要約

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はじめに

日常生活を送るうえで喜怒哀楽など様々な感情から離れることはできません。そんな時に感情をコントロールするコツは、その感情を持ち続けることが自分にとって「損」か「得」かと考えることです。すると結果として対人関係もうまくいくのです。

損得で自分の心の内側を見直すことで、重たい感情やイヤな感情が上手くおさまるのです。

本書は日々わき起こる感情を損か得かで考えることにより日常生活上の感情コントロール、感情の整理に大きな力を発揮し、機嫌のいい日々を送ることが出来ることが分かります。

ここで怒るのは「損か得か」と考える

介護していて、認知症の親を叱ることはだめなのか? 

認知症の高齢者を叱っても、介護する側が損をすることになります。何故ならどんなに叱られても認知症の高齢者はそのことを忘れます。しかし介護する側は不快感だけが残り、負担が大きくなります。でも、怒ってはだめというわけではなく、メンタルヘルス的に我慢すれば自分がどうにかなってしまうときには怒ってもいいのです。

損か得かを考えると、何一つ見返りがないとしても、頭を下げることで損はしません。つまらないプライドなんて捨ててしまいましょう。損をしない代わりに得をする可能性があります。「腰の低い人」、「感じの良い人」と相手に良い印象を持ってもらえます。

怒ったら損、頭を下げても損しない、そう気が付くことが出来れば、怒りやメンツのこだわり、将来への不安がひとまず消えます。そして我慢強くなります。

わたしたちを苦しめる様々な悩み、不安というのはそれ自体何の害も益もないただの些事です。悩んでいる人、不安に囚われている人にとっては些事どころか大事かもしれませんがその悩みや不安がもし、考えても答えの出ないものとしたら、やはり些事です。

一番好きな人を遠ざけてしまう人は、つまらない悩みや不安に心を奪われて、目の前の相手ときちんと向き合うことさえできない人は、何も得るものはありません。「いま」を大事にできない人は、そのことで失うものの大きさに気づいていないのです。

過去、現在、未来の三つの時間の中で価値があるものは現在だけです。過去や未来の事を考えている時間は一番大事な「いま」を食いつぶして無為に過ごしている時間です。過去のことを悩んでも何も変わらないので「損な悩み方」です。

過去の出来事でイライラしていたとしても、それを「いま」に持ち込んだり、引きずったりしたら損なのです。何かあって不愉快な気分になるのは誰にでもあります。大事なのは、生まれてしまったマイナス感情を、いつまでも引きずったら損だということです。よって今の生活を変えていくことのできる人なら、マイナス感情から抜け出して現実的な利益を得ることができます。

自分を「不幸だ」とか「幸せになれない」と思い込んでいる人は、そう思い込むことでますます不幸になります。

その時が楽しければ満足する人は心の中にプラス感情が生まれます。幸せはこういう人に舞い降りてきます。

期待が大きすぎると損した気分になります。

白か黒かをはっきりさせないと気が済まない思考だと感情コントロールは難しくなります。私たちにとって大事なのはグレーゾーン、つまりどっちつかずの灰色の中から自分が得をしたなと思うものを見つける気持ちです。

感情コントロールの上手な人、いつも朗らかな人や小さな事でクヨクヨしない人は普段から「得したな」と考えるのが上手です。

思い込みから抜け出すとリラックスできます。苦手意識とか悪い先入観は、つい習慣的に、自分にとっての損を考える人が持ちやすいです。

議論で相手に言い勝っても、自分が損するだけです。

感情はすべて些細な事から始まります。そして感情は留まっているものではなく、「流れ」なのだと気がつくことです。流れている間は感情は生きています。生きていればすぐに元気になります。流れが止まるというのは、自分の感情や気持ちだけを見つめてしまうことです。

大崩れしない人が最後に得をします。

自棄を起こさないこと。上司の圧力なんかさらりと受け流して、やるべきことさえやったら「ダメなものはしょうがない」と諦め、メンタルヘルスだけは大切にした方がいいです。間違っても自分を追い込まないこと。小さな損なら受け入れましょう。最後は得した気分になればいいのです。

損な性格は、悩みや不満につかまりやすい人、自分を押さえがちな人、基本的に真面目で考え込む性格の人です。

周囲と人間関係がうまく築くことができない人でも他人を避けないようにしましょう。何も自分から離れる必要はありません。その場に参加してるだけでいいのです。

明るい性格の人は言うまでもなく得です。しかし暗い性格にも取り得はあります。それは真面目な話をきちんとできることです。途中で遮ったり、自分の話に変えてしまったりせずに、最後まで聞いてくれます。それに信頼できます。

自分を損な性格だと認めつつも、そういう自分を愛せる人は素晴らしいのです。損な性格の人に必要なのは自分に対する自信だけです。

褒めることは他人をいい気分にしてあげて、自分もいい感情に満たされます。

お世辞も人間関係の潤滑油です。お世辞とは褒めることです。

威張っている人や自分の立場や地位に寄りかかる人はそれにより相手への優位性を示そうとしますが、概ね機嫌のいい人はいません。

損得をよく考えるは、すべてマイナス感情を整理して明るく生きるためです。目先の損得ではなく、どうすれば最終的に自分の感情がスッキリと整理され、前向きな気持ちで生きていけるようになるかということです。

感情さえコントロールできて、気持ちよく仕事や他人に向き合ったり、生活に向き合うことができれば、人生はきっとうまくいきます。

不運なこと、不幸なことは誰の人生にも起こりますが、それを乗り越えさせてくれるのも感情なのです。行き詰まったときでも、苦しいときでも、不安に襲われたときでも、明るい感情さえ失わなければきっと前に進むことができます。

まとめ

社会生活をしていると大人なら感情を解放したい時もあるが、概ね損することの方が多い。そこで本書は損得で考えることによって一拍、間をつくることができて、感情をコントロールすることができると著者は主張する。「大人の」とついているのがキーポイントで感情をコントロールできれば信頼され、結果「得」するということです。余りにも自分が壊れそうになりそうなときは、そこまで考えた挙げ句感情が爆発しそうならメンタルヘルス的に解放してもいいですよ、ということです。アンガーマネジメントがテーマです。損得で考えるのはこの場合は打算的でなく、非常に頭のいい考え方だと分かります。

著者 和田秀樹 精神科医

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