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食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字(上) 山田真哉 要約

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はじめに

本書は数字を意識することで誰でも数字にうまくなり、文章もインパクトや説得力のある文章が書けるだけでなくビジネスにも強くなります。また、お金に対する見方が180度変わり節約にもなります。数字と、会計は一生使える道具になります。数字にうまくなれる方法を分かりやすく解説しています。

簿記や公認会計士と言えば数字ばかりだというアレルギーになりますが、よく見ると半分は文字でできています。数字は必ずルールに基づいて使われているので、いくつかの原則パターンを覚えて、数字をそのパターンに当てはめる、これだけで数字を使いこなすことが出来ます。

数字のルール

1.順序がある 

「Ver.2.0」というネーミングの凄さ。過去のものが1.0であることを想像できるし、3.0や4.5など進化していくことをイメージさせることが出来ます。

数字をふられていれば、整理や管理が出来ます。会計用語では「連番管理」というと呼ぶ。

2.数字は「単位で意味を固定する」

1%、1位、1リットルという具合に単位が付くことで同じ1でも意味が違ってくる。単位がなければ数字はただの記号であり、読み解くことも使いこなすこともできません。

3.数字は「価値を表現できる」

数字で意味を固定した方がその価値の大小が伝わる。例えば「みんなが泣いた」より、「9割が泣いた」という表現の方が印象強い。

4.数字は「変化しない」

誰にとっても意味は同じです。意味を正確に伝えるのに数字は優れています。信用性があり、安心感があります。しかし数字は絶対的であるがゆえに恐怖を与えます。

第一章 数字が上手くなるための技法

大阪駅に8時57分に集合。これはわざと半端な時刻にすることで人に意識させて時間を守らせるテクニックです。そして「遅れてはだめですよ」という数字以外の意味を持たせることが出来ます。

本のタイトルに数字が入っている意味は、読者がその数字には何か特別な意味があるのでは?と勝手に深読みしてくれる、という心理効果を計算した販売戦略です。

数字に意味を持たせる3つの技法

1.数字を用いてあえて言い切ってしまうことで説得力が出てくる、「決めつけ」の技法。例:「若者はなぜ3年で辞めるのか」

2.常識を破ることでインパクトを与える「常識破り」の技法。例:「99.9%は仮説」や「24時間100キロマラソン」

3.分かりやすく理解しやすい「ざっくり」の技法。例:「日本の世帯数は5000万世帯」 正確ではありませんが分かりやすいという利点がある。

その他、777は幸運の数字、666は悪魔の数字、889(はやく)などの語呂合わせ、など数字としてだけでなく言葉の一つとして使うことが出来ます。

第二章 ビジネスの数字が上手くなる

数字は「言い換える」ことができる。

例:1勝2分け→3戦無敗

・負け数だけに注目している。都合のいい数字を取捨選択する。

0(ゼロ)の威力を利用する。

0円、タダ、絶対零度、100戦無敗、というように0には魅力がある。

小が大に勝つには割り算を使う

例:1教室しかない田舎の小さい塾で有名高校に20人進学した。一方、都会の10教室ある大手塾からは100名進学した。

弱小塾 20名÷1教室=20名

大手塾 100名÷10教室=10名

弱小塾は大手の2倍の合格率となるのです。

割り算を使って比較すると自社の強みが見つかり、特徴を推測できる。

会社から2万個売るノルマが出ました。しかし500店舗あるので1店舗あたり40個売ればいいのです。ということでノルマ(恐怖の数字)は割ることで身近な数字に変わるのです。

タウリン1gよりタウリン1000mgの方が量が多く感じるように単位を変えてみるとインパクトがある。

第三章 会計の数字が上手くなる

会計の数字はガチガチに制約されていて、言い換えたり、単位を変換したりしてはいけません。

会計の数字が上手くなるには数字をありのままに見ることです。値引き率ではなく、いくら得したのかという金額を優先するべきです。

人は普段接していない額のお金にはアバウトになりがちです。大きな金額を前にすると人の金銭感覚はマヒしがちです。300万円で新車を買うときにオプションで10万円のコーティングなんて安いと感じてあまり気にしないでオーダーしてしまいますよね。

表題にもある食い逃げの話です。

食い逃げする確率を20%、バイト代を時給800円、1時間に2人しか来ないお客さんとすると、1日10時間営業で

お客さんの数 2×10=20人

食い逃げの被害額 20人×20%×1000円=4000円

バイト代800円×10時間=8000円

このようにバイトを雇うより食い逃げを見逃した方が得なのです。

あらゆる感情を排除して数字をありのままに捉えることは金額重視主義の極意です。

いつ見てもお客さんが少ない飲食店でも、ちゃんと利益が出ているから潰れないのです。利益を出すためには収益を増やして費用を減らすしかないのです。

第四章 決算書の数字が上手くなる

会社の経営を見るには「決算書」です。

決算書を見るだけで、いずれ潰れそうな会社は見分けることができます。

株は勉強しても儲けに直結しませんが、会計の勉強は身を守るためには有効です。決算書を読まなくてもアナリストのレポートを読めばいいと思いますが、アナリストのレポートが必ずしも正しいとは限りません。株価は経営の良し悪しとは関係なく、ブームなど買った時期などで乱高下します。なので株は勉強しても意味がありません。ギャンブルと株はほとんど同じです。

決算書を読む上で大切なことは過去と比較することです。そして増減が激しい数字に注目するのです。その数字を比較、分析し、ビジネスに役立ててこそ意味があるのです。

売り上げ高は会社の規模しかわかりません。会社の実力を知るには「当期純利益」です。そして売り上げ高利益率を出すと仕事の効率を見ることができます。

売り上げ高利益率がわずかな場合、無理矢理黒字にした可能性があり、そこから粉飾決算の疑いが読めるのです。

まとめ

本書は1時間で読めて一生効果がある内容です。会計について解説しているので経営者やビジネスマンにしか関係ないと思われますが、普段のお買い物の際にも安売りの宣伝広告を見るときでも他店と比較や割引率だけでなく、本当に得する商品なのかという違う角度で見ることを学ぶことができます。経営者は数字で消費者を錯覚させて、消費者はその錯覚を見破るのに数字の見方を勉強して数字に上手くなり、意識を持って数字に関わることの大事さを教えてくれます。

著者 山田 真哉 1976年兵庫県神戸市生まれ。公認会計士

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